GAP普及推進機構/GLOBALG.A.P.協議会

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取組事例・インタビュー(北海道士幌高等学校)

約 4 分
取組事例・インタビュー(北海道士幌高等学校)

北海道士幌高等学校の取り組み

高校生で北海道初となるGLOBALG.A.P.認証(オプション1(個別認証))を取得。
2017年度はニンニク、ニンジンで取得。品目も拡大中。
有機JASとのダブル認証で全国からの反響も高い。
実際の認定証書(2017年9月1日発行版)

インタビュー(2017年11月取材)

聞き手:一般財団法人北海道農業企業化研究所 企画部 梅津 国英さん
話し手:北海道士幌高等学校 近江 勉 校長先生、大和田 愛 先生(GLOBALG.A.P.指導)

1 チャレンジしようとなったきっかけは?
士幌町では農業団体が自主的に行う「十勝GAP」に取り組んでおり、東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供に対しても関心が高まっています。その中、事例の少ない農業高校でGLOBALG.A.P.を取得することにより町内関係者の意識を高めて、士幌町での団体認証へつなげることを目的としました。

2 有機JASとの兼ね合いについては?
本校では4年前より有機JAS認証に取り組んでいます。有機JASでは生産工程管理記録の記帳や、資材証明書の保管など生産工程が管理されているため、GAPの審査項目に関連しています。また、オリンピックへの食材提供の選定基準として、有機農産物が推奨されているため、有機JAS認証作物でGLOBALG.A.P.認証に挑戦することになりました。

3 校長先生のコメント
士幌高校は、地域を担う人材育成の観点から、スマート農業等の最先端農業学習を取り入れ、町と高校が一体となって教育活動を推進しています。本校の農業教育の柱として、GLOBALG.A.P.に取り組むこととし、今年7月に「にんにく」、9月に「にんじん」の審査に臨み、10月までに認証を取得することができました。
審査当日は「士幌高校GLOBALG.A.P.学習DAY」と題し、校内の全てのクラスでGLOBALG.A.P.の授業を実施し、公開審査として生徒達が自由に見学を行うことができるようにしました。第三者機関による国際水準の審査を受けることで、実習農場に適正に掲示物を貼り付け危険個所の注意喚起や安全管理手順の周知を行う等、教育農場としての適正化とレベルアップが図られ、生徒の成長だけでなく、教職員の実践研修と意識向上及び農場環境の改善等にも繋がりました。
さらに、今回の認証に取り組んだ生徒の中には町内の農業関連企業に就職をして、GLOBALG.A.P.認証の実践学習を活かしたいと、強い意志を持つ生徒も現れています。
今後このような生徒が増え、本校卒業生が農業王国北海道を牽引する経営者及び指導者として活躍することを期待しています。

4 指導された先生のコメント
生徒主体で認証に取り組みました。認証の審査基準であるチェックリストやリスク評価表に沿った実習内容を組み立てて、授業を実施しています。具体的な取り組みとしては、残さ処理場から圃場への雨水流入を回避するために溝を掘りました。また、毎日の実習記録簿は審査資料として活用できるように、洗浄のチェックや清掃の記録を記入しています。作業を始める前の長靴の洗浄や、収穫時の手洗いなど、生徒同士で注意し合いながら取り組んでおり、食の安全に対する意識が高まってきました。認証審査はシナリオを作成し説明個所を分担することにより、スムーズに対応することができました。
認証審査を通して、生徒の自主的な活動が増え、授業の活性化につながりました。農場全体が整備され、食の安全に対する意識が高まったように思います。

5 今後の意気込みをどうぞ
次年度はニンニク・ニンジンに加えて、士幌町の基幹作物である小麦・ジャガイモも認証品目に追加する予定です。農業関係者と連携して、士幌町の団体認証へとつながる取り組みにしていきたいです。また、e-kakashi(クラウド型自動気象観測装置)からの栽培データを活用したリスク管理も導入していきたいです。

ありがとうございました。